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製造業が及ぼす不動産業界への影響を考える

2024.03.22

半導体受注生産の最大手TSMC(台湾)の第1工場がこの2月に熊本で完成しました。1兆3000億円もの投資額で

日本からも多額の補助金が出ています。経済波及効果も6兆円を超えると予測されており、今まさに熊本は

「半導体バブル」湧いています。2027年には第2工場も計画されており、熊本県とその周辺ではしばらくこの

バブルによる活発な動きが継続するものと思われます。


また、不動産業界への影響もかなり大きく、工場関連用地の確保はもちろん、物流拠点の建設や多くの従業員の

生活基盤となる住居の整備や店舗の誘致等々不動産業界が活躍できる機会は大きなものとなります。  

また課題も大きく、不動産物件の過度の価格高騰による地域全体への影響も考慮しなくてはなりません。

TSMCは特異な例ではありますが、ある地域に大きな製造業が進出しますと、人材確保やサプライチェーンの整備、

物流の確保などと同時に不動産業界の課題も必ず発生します。

私たち不動産業界に生きる企業としても、こうしたバブルに浮かれることなく、将来を見据えた地域全体の発展を

考えてこれらの課題解決に取り組むことが、企業としての社会貢献の一つと考え、常からの準備が必要ではないか

と思います。